「一番筋肉のつくプロテインはどれですか?」他にも「いま飲んでいるプロテインよりもっと筋肉がつくプロテインはどれですか?」多くのトレーニーやプロテイン愛好者の方から同様に質問されることが多いわけです。そして彼らは秘密を打ち明けるようにこう続けます。「実は1日3回、1回に通常の2倍の量のプロテインを飲んでいます!」「とにかく僕は1日も早くムキムキの大きな身体になりたい!」という思いはビシビシ伝わってきます。
気持はわかります。でもちょっと待ってください。一度にたくさんのプロテインを飲めば本当に筋肉はつきやすくなるのでしょうか?
例えば、パッケージの裏の飲み方に書いてある「1回にスプーン2杯を・・・のところを4杯にすれば・・・」本当に筋肉はつきやすくなるのでしょうか?
毎日プロテインを飲んでいる方なら誰もが思う素朴な疑問ですが、コレが意外と大きな落とし穴だったりもします。プロテイン男子の皆さん、ぜひ最後までお付き合い下さい。
目次
■1回のプロテインの摂取量の違いは?
プロテインを選ぶ際の基準として、各メーカーのサイトやパッケージに書いてある、たんぱく質の量で選んでいる方も多いのではないでしょうか?たんぱく質が多いほど優れたプロテインだと信じて・・・。しかし、実はここに大きなトリックがあるのです。
例えば、同じ値段のプロテインで1食に摂れるたんぱく質が「24.5gのD社」と「14.6gのK社」だったらD社のプロテインの方が良い商品だと思っていませんか?
では、パッケージをよく見て下さい。あなたの飲んでいるプロテインの1回の摂取量は何gになっていますか?D社の推奨量は1食あたり33gで、そのうち24.5gがたんぱく質。K社の推奨量は1食あたり20gで、そのうち14.6gがたんぱく質。
そう!かしこいあなたならもうお気づきのはずです!1食あたりに飲むプロテインの粉の推奨量が「D社は33g」「K社は20g」とそれぞれ違うのです。その結果、1回に摂れるプロテインの量も「24.5g」と「14.6g」と違ってくるのです。つまり、1回に飲む元々の粉の量がD社の方が多いのだから、含まれているたんぱく質の量も多いのは当たり前なのです。ちなみにK社のプロテインも1食に33g飲めば、D社とほとんど変わらないたんぱく質が摂れます。
では、D社とK社はなぜ1回に飲むプロテインの推奨量が違うのでしょう?
■1回に身体に吸収されるプロテインの量は?
一度に身体が吸収できるたんぱく質の量はおよそ「約20g前後」といわれています。つまり過剰に摂っても身体に吸収しきれない分は無駄なものとして尿などで排出されてしまうので、むやみにたくさん飲めばいいという訳ではありません。もちろん身体の大きさや体重によっても前後する場合もあるので絶対とはいえませんが、一般的には20g前後が1回の目安と考えられています。ですから、もし40gのたんぱく質をプロテインで摂りたいのなら、1度に40gを飲むのではなく、確実に吸収できる20gを2回飲んだ方が効果的だといえます。
では、ここでD社とK社の1回の推奨量の違いについてです。
D社もK社も基本的な考え方は同じです。しかしD社は例え無駄になっても最大限に摂取できる24.5gの設定であり、対するK社は確実に吸収できる14.6gに設定し、足りなければ必要に応じて増やせばいいという考えなのです。
また、プロテインのパッケージに記載してある1食あたりの推奨量は、およそ65kg前後の体重を目安に表記しているので、身体の大きさに合わせて調整するのも良いでしょう。
先程も書きましたが、もし60gのたんぱく質をプロテインから摂るなら、1度に60gを摂るよりも20gを3回摂ることをお勧めします。
■食事でたくさんのお肉を食べても無駄?
ここで一つ疑問が湧いてくる方もいるのではないでしょうか?それは、食事の時にたんぱく質を補うため肉や魚などをたくさん食べても、20g以上のたんぱく質は吸収しきれなくて無駄になるのでは?という事です。しかし、ご安心下さい。肉や魚などは固形物なので、プロテインと違い消化や吸収に時間がかかります。つまりたくさん食べても、ゆっくり消化して吸収していく事でプロテインに比べ無駄になる事が少ないのです。つまり、プロテインから摂る場合は1回あたりのたんぱく質量として20g前後を目安に飲んで、食事の際のたんぱく質補給の場合であれば特に気にする必要はありません。
食事とプロテインを上手に組み合わせて、1日に必要なたんぱく質をしっかり補給する。これが筋肉を早くつけるための最大のポイントといえるでしょう。
1日に必要なたんぱく質の量については、以前お話をした「プロテインの効果的な飲み方」をご覧ください。
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臼井
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