社会人になるとなぜ太りやすくなるのか？それを防ぐには？

満開だった桜も散りいよいよ春本番！そして4月も後半になれば半袖姿になる日も増えてくるのではないでしょうか？そこで薄着になると共に気になってくるのが、冬の間コートの下で隠れていたボディーライン。初々しい笑顔がかわいい、新社会人になられた方も1年後「こんなに太ってしまった・・・」という嘆きは毎年耳にするお決まりのフレーズ。

皆様こんにちは、スポーツマリオ フィットネスアドバイザーの臼井でございます。

ではなぜ「太る」という現象が起こるのか？太りにくくするためには何をすれば良いのか？という事で、今回はダイエットの為の基礎の基礎である「基礎代謝」についてお話ししましょう。

■なぜ太るのか？

一般的にいう「太る」「脂肪がつく」などの理由はただ1つです。それは、摂取したエネルギーの量よりも、消費するエネルギーが少ない事で起こるこの1点です。

社会人になると、学生の頃の様に部活で走り回ったりする事も無く、日々の生活の中でも運動量が極端に減る方が多くなると思います。しかし、食生活は学生の頃と全く変わってない為、自然と摂取カロリーの方が増えてきます。これが「太る」原因の一つです。

では、学生の頃と運動量が変わってないのにそれでも太ってしまうのはなぜ？と言う方もいるのではないでしょうか。それは、基礎代謝が原因です。基礎代謝とは人間が生きるために最低限必要なエネルギーです。人間は、ただじっと寝ているだけでもエネルギーを消費しています。しかし皮肉なことに、この基礎代謝は特に何もしていなければ20歳前後をピークに徐々に落ちてきます。つまり、同じ食生活で同じように動いていても、消費するエネルギーは歳を重ねるごとに徐々に減ってきている訳ですから、太りやすくなるのは当然なのです。

■基礎代謝を上げるには？

歳を重ねるごとに肌にシミやシワが増えて老化するように筋肉も衰えていきます。一生のうちで筋肉が最も多いのは20歳前後です。それまでは、成長ホルモンなどの分泌も活発で筋肉や骨は成長し、大きく強くなっていきます。しかしその後、何もしない生活を続けていると筋肉は年齢と共に少しずつ低下していきます。

※筋肉低下の割合
・30歳～50歳・・・年間0.5～0.7％減　（20歳を100％としたら50歳では80％）
・50歳～80際・・・年間1.0～2.0％減　（20歳を100％としたら80歳では50％）

■筋力トレーニング

スポーツ選手に限らず、筋力トレーニングをする事はとても重要です。健康な人でも、1日ゴロ寝をして過ごしていると、1日0.1％ずつ筋肉が減ると言われています。つまり1週間ゴロゴロしていると単純計算で0.1×7＝0.7％になります。これは、上記の筋力低下の割合から見た単純計算で1年間に低下する筋肉量に匹敵という事になります。いつまでも元気に自分の足で歩く生活を続けたいのであれば、筋力トレーニングは必要不可欠という事になります。

また、身体の中で一番エネルギーを消費する場所それも筋肉です。つまり、筋肉量が多い人ほどエネルギーの消費量も多いという事になります。逆に、筋肉が落ちてくると身体の中のエネルギー消費量が落ちてきて太りやすくなります。エネルギー消費量が落ちてくると、使い切れなかったエネルギーは身体に溜め込まれていきます。これが太る原因になる訳です。先程もお話しした様に、太るということは摂取したエネルギーの量よりも、消費するエネルギーが少ない事で起こってくる現象です。

そこで、おすすめなのが筋力トレーニングです。筋力トレーニングといってもボディービルダーの様に重いバーベルやダンベルを使うものだけではなく、自重を使って自宅で出来る簡単なトレーニングからで構いません。週に２～３回、1日１０～１５分でも効果はあります。筋肉は80歳でも成長すると言われています。私は歳だから今さら筋力トレーニングなんかしても・・・なんて言わず今日から頑張ってみましょう。何事も継続する事が重要です。

■基礎代謝を上げるメリットは？

筋力アップ＝基礎代謝量アップという事になります。基礎代謝は1日に消費するカロリーの60％ほどを占めています。その基礎代謝の中でも筋肉での消費量は全体の20～30％を占めます。筋力トレーニングなどで筋肉量を増やせば、何もしていなくても消費するエネルギーが増えるという事です。つまり、ジッとしていても消費するカロリーが増える訳ですから、痩せやすい体質になるという事です。仮に1日150キロカロリーの基礎代謝量が増えたとすると、それはおにぎり1個分近くのカロリーが何もしていなくても自然に消費される事になります。さらにはトレーニングを行う事で筋力も強くなり、いくつになっても健康で元気な毎日を送る事ができるのです。

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臼井

スポーツ専門学校在籍中に、㈱ゴールドウィン・スポーツサポートのクロストレーナー養成機関に参加しその後入社。スポーツクラブやスポーツ施設、ホテルなどでトレーニング、エアロビクス、アクアエクササイズ、スイミングの指導を行い、現在はフィットネスアドバイザーとしてトレーニングやエクササイズ、栄養学、サービスなどの指導、教育を行う。 ■フィットネストレーナー ■JNF公認サプリメントアドバイザー ■米国ISNF公認サプリメントアドバイザー ■(社)全日本ノルディックウォーク連盟 　ノルディックウォーク公認指導員

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