桜の便りも届き始めた今日この頃、入学や就職、年度変わりの季節がやってきました。皆さんの中には新たな気持ちで何かにチャレンジしてみようと思っている方も多いのではないでしょうか?
私の周りでもこの春から少し怠けていた身体に喝を入れるため、フィットネスクラブに通い始めようと考えている方が結構います。トレーニングジムやスタジオプログラム、水泳やアクアエクササイズなど自分の興味あるエリアで楽しみながら理想のカラダを手に入れるなんて素敵だと思いませんか?
実は私もその一人で、今まで行っていたアドバイザーの仕事以外に十数年振りにエアロビクスやステップ等のスタジオプログラムのインストラクターの仕事を再開する事になりました。音楽に合わせて楽しく動きながらカラダを使うなんて凄く久しぶりでドキドキしていますがそれ以上にワクワクしています!
そこで今回は、これからフィットネスクラブに通うためには何を揃えたらいいの?という素朴な疑問から、知って得する「選ぶポイント」等をご紹介したいと思います。せっかく運動を始めるなら、より快適なウェアやシューズをチョイスした方がより気持ち良く汗がかけると思いませんか?
もちろん、本格的なジムに通う方だけではなく、公共の体育館やプールでトレーニングを始める方も必見です。
目次
■運動に適したウェア選びのポイント
一昔前、スポーツ用のTシャツ等の素材は汗を良く吸う綿100%が定番でした。確かに綿100%のTシャツといえば肌触りも良く、汗をグングン吸うのでスポーツには欠かせないアイテムですし、現在でもバスタオルやスポーツタオルなどは綿100%が多いと思います。しかし、そんな吸水性抜群の綿素材のスポーツウェアが徐々に少なくなっているのはご存じですか?もちろん、それには理由があります。それは、綿素材のウェアは汗を良く吸い取りますが吸った汗が乾きにくいという難点あるからなのです。
確かに、スポーツ用のウェアに求められる一番の条件は「汗を良く吸う」という事です。しかし、汗を吸ったウェアは重く、さらに乾きが遅いので吸った汗が徐々に冷たくなる事で身体を冷やしてしまう原因になるのです。スポーツをしてせっかく気持ちイイ汗をかいても、それが徐々に冷えトレーニング中やプレイ中とっても不快に感じるのは嫌ですよね。さらに冷えた汗で体調を崩し風邪をひいてしまっては元も子もありません。
そこで、最近主流になっているのが「吸汗・速乾性に優れた素材」である「ポリエステル」や「ナイロン」を使ったウェアもしくは「綿とポリエステル」を混紡した「高機能ウェア」です。吸汗・速乾に優れた素材は文字通り汗をしっかり吸い取り、吸った汗を素早く蒸発させる事で常に快適な状態で運動を続ける事が出来るのです。
各スポーツメーカーでも「吸汗・速乾素材の高機能ウェア」としてNIKEでは「DRI-FIT(ドライフィット)」アディダスは「climacool(クライマクール)」や「climalite(クライマライト)」などという名前で商品化されています。最近では吸汗・速乾はもちろん、気になる汗の臭いを抑えるための防臭効果や消臭効果といった機能をプラスした商品等もどんどん登場しています。
ぜひ、ウェア選びの際は、デザインももちろんですがスポーツをする時に適している素材かどうかなどもチェックして頂くとより快適なスポーツライフを過ごす事が出来るのではないでしょうか。
■スポーツジムで履くシューズはどんなものがいいの?
スポーツジムに入会し、とりあえずウェアは手持ちの物を使おうと思っても、シューズだけは新しく用意しなくてはなりません。ほとんどのスポーツジムは室内施設のため、今まで外で履いていたランニングシューズをそのままジムで使う事は出来ません。きちんと室内用のシューズとして一足用意する必要があります。では、どんなシューズを選んだら良いのでしょう。
基本的には、室内用として一足用意できればこのシューズでなければ駄目という事はありません。特に本当にジムで筋トレだけしかやらないという事であれば、学校で履いていた様な上履きでも構いません。しかし、筋トレの前や後にランニングマシーンで走る事もあるというのであれば、やっぱり最低限のランニングシューズ程度のものは用意しておいた方が良いでしょう。たとえ室内のランニングマシーンとは言っても、歩いたり走ったりすれば膝や腰などへの負担も大きくなります。
これは、家の周りを走る様なちょっとしたランニングでも同じで、たまに気が向いた時に走る程度であれば、安いランニングシューズでもいいかもしれませんが、週に2回毎週走るとなればやはりクッション性が高く、自分のしっかり足を守ってくれランニングシューズを選ばないと、徐々に身体への負担が蓄積され膝や腰などを痛める原因になりかねません。
他にも注意したいのが、室内シューズは外で履いているシューズと違い、長い期間使っていても目に見えて汚れてくる事が無いため、何年も履き続けている方が多く見受けられます。しかし、シューズのクッション性は使っているうちに徐々に劣化していくので半年ぐらいすると、最初の頃の半分以下になってしまいます。安いものではないので出来るだけ長く履きたいという気持ちは良くわかりますが、身体にかかる負担を軽減するためにも、最低でも一年に一度は新しいシューズに買い替えて頂くことをおすすめします。
また、エアロビクスやボディーシェイプなどスタジオで動き回るプログラムに参加する事がメインの方は、フィットネスシューズやクロストレーニングシューズなどもおすすめです。これは、ランニングシューズの様に前に前に進む事を前提に作られたシューズと違い、横の動きにもブレにくい構造になっています。
但し、現在のスタジオプログラムの中心がヨガやピラティスや、ウェイトを使ったサーキット形式のメニューなど、以前の様な激しいダンス要素満載のクラスが減っているため、スポーツメーカーでも本格的なフィットネスシューズやクロストレーニングシューズの生産自体が少なくなっています。その代りに最近ではフィットネスランニングというカテゴリーで販売されているシューズも増えているので、もし迷ってしまったらお店の方に相談してみるのが良いでしょう。
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■最も手軽に全身トレーニングが出来るプールのススメ
トレーニングジム、スタジオ、プールといった三大施設を完備しているスポーツクラブに通われている方も多いのではないでしょうか。しかし、この3つの施設の中でプールの利用率というのが意外にも低い事にビックリしています。確かに、いきなり水着になるのに抵抗がある女性も多く「もう少し痩せたらプールも使います」なんてセリフを何年も言っている方もよくお見かけします。また「泳げないからプールは使いません」という方もたくさんいます。
しかし、同じお金を払っていて使える施設を使わないのは本当にもったいない事です。
プールは泳ぐだけの場所ではありません。お水には浮力があるためプールに入るだけでも膝や腰など関節等にかかる負担が軽減されるので、陸上で歩くことに違和感がある方でも楽に歩くことが出来ます。プールを歩くだけなんて恥ずかしいなんて思っていませんか?しかしプールを歩くだけでもかなりの運動量だとご存じですか?これは陸上と違い前に歩くだけでも水の抵抗が身体にかかります。早く歩けばその抵抗力はさらに増すので立派な筋力トレーニングになりますし、25mのプールの中を走るだけでも息が切れるはずなので、これも立派な有酸素運動になります。もし、長く泳ぐ事が出来ない方でも、片道の25m泳いで、片道の25mは走って帰ってくるのを繰り返せば、長い時間泳いだりする事と同じ運動が可能になります。
また、場所によっては音楽に合わせて身体を動かすアクアビクスを行っているクラブもあります。アクアビクスと聞くとちょっとバカにしている方もいるかもしれませんが、これが出てみるとかなりハードで物凄い運動量だと実感すると思います。驚く事に水の中でも汗をかくほどですからぜひチャンスがあったら一度参加してみて下さい。私もアクアビクスを教えたりするので、もしどこかで見かけたら一緒にカラダを動かしましょう。
■プールに行こう!と決めたら用意するアイテム
ここまでプールの魅力をお話したら皆さんも入りたくなったのではないでしょうか?では、プールに入るために必要なアイテムを今一度チェックしてみましょう。
まずは、これ無くしては泳げないといえばやっぱり水着ですよね。しかし、海で穿くようなサーフトランクスやリゾート感満載なカジュアルな水着は不向きなので要注意です。決していけないわけではありませんが、まず泳ぎにくいですしそもそもそんな水着を着ている人はいないので絶対に周りから浮いてしまうと思います。
・水着
男性用も今ではビキニタイプのいわゆるブーメランパンツを穿いている人はほとんど見かけませんし、女性用にしてもハイレグ系水着を使われている方は一部の競泳をしている方以外ほとんど見かけません。
最近は、男性なら腿丈ぐらいのスパッツタイプの水着で、女性は上下分かれたセパレートタイプでやはりパンツは腿丈ぐらいのスパッツタイプが主流です。セパレートタイプのメリットは、着たり脱いだりが楽な事やトイレに行く時にも便利な事です。また、カラダのラインも強調されにくいので人目も気になりません。また、袖が付いた水着も増えているので二の腕をあまり出したくないという方にはおすすめです。
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・スイムキャップ
衛生上の理由からほとんどの施設ではスイムキャップの着用が義務づけられているので、水着以外では最低限の準備としてスイムキャップを用意して下さい。スイムキャップも大きく分けると「メッシュキャップ」「2WAYトリコットキャップ」「シリコンキャップ」の3つのタイプに分かれます。
「メッシュキャップ」は小学校の水泳の時から馴染みのある一番ベーシックなキャップです。最近では水泳選手たちが練習の際に使用している事からメッシュキャップも人気があります。「2WAYトリコットキャップ」はいわゆる水着と同じような素材で縦にも横にも伸び被りやすく事から、最も多くの方が愛用しています。また「シリコンキャップ」は競泳の選手などが試合の時に被るシリコンで出来たピッタリしたキャップです。水の抵抗が少なく本格的に泳ぐ方には人気がありますが、通気性が全く無いため蒸れて熱くなるといったデメリットもあるので長時間泳いだり激しい運動をする方には向いていません。
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・スイムゴーグル
スイムゴーグルは必ずしも必要な物ではありませんが、眼病予防や水中でのクリアな視界確保のためには用意しておいた方が良いアイテムです。
スイムゴーグルは大きく分けると2つのタイプがあります。レンズの大きい「スタンダードタイプ」とレンズ小さい「レーシングタイプ」があります。スタンダードタイプはレンズが大きいため視界も広く、レンズと肌に当たる部分のパットのクッション性も良いため比較的どんな顔の方にもフィットしやすい人気商品です。また、お手頃な価格も人気の秘密です。
レーシングタイプは文字通り水の抵抗を少なくする為にレンズが小さく、レンズパットも薄く設計されている為、スタンダータイプに比べフィット感に個人差がありますが、本格的に泳ぐ方にはおすすめです。
レンズもカラーによって明るく見えたり綺麗に見えたり、ギラつきを抑えたりと見え方に違いがあります。「スモーク」という黒系のレンズは外から目が見えにくい事や日光やライトの眩しさをカットしてくれるので最も人気のカラーです。また、「ブルー系」のレンズは水中でも明るく綺麗に見えるのでおすすめです。
また、スポーツメーカーやゴーグルメーカーで製造しているスイムゴーグルについては、ほとんど全ての商品にくもり止め加工が施されているのでご安心下さい。
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■最後に一言
春は何か始めるタイミングとしてとても良い季節です。
夏までにもう少しカラダを引き締めたいな!と思っている方も今からならまだ間に合います。フィットネスクラブでお気に入りのウェアに身を包み、気持ちいい汗をかいて心も体もリフレッシュしてみませんか。
まずは形から入るのも時には必要です。今回の記事を参考にして頂き、困った時は遠慮なくお店の方に相談してみて下さい。きっとあなたに似合う素敵なアイテムをコーディネイトしてくれるはずです。
臼井
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